不運なことに、新型コロナウィルスに感染してしまい、ここ一週間完全にダウンしておりました。
熱も39度台が続き、自身の経験にもない、非常に大変な自宅療養生活でした。
療養期間中、可能な限り家庭内感染を防ぐため、家庭内隔離を実施していました。
発症日を含めて8日後まで、隔離をする必要があるため、長期間の隔離が必要です。
長期間の生活になるにあたり、如何に隔離中の精神的負担を下げるか、コンタクトを極限まで減らすかのために、GoogleNestHubMaxとiPadProをGoogleDuoでビデオ通話しっぱなしにしてみました。
やって気づいたこと、感じたことを整理してみました。
陰性の家族に感染させないための隔離
家族のうち、一人だけPCR検査も陰性だったため、何としてもこの陰性だけは守る、という意志のもと、隔離生活の準備を進めました。
幸い部屋は多くあるため、陰性の家族の部屋と、陽性の家族の部屋を階層ごと分け、できる限りの接点を減らす必要があります。
しかしながら、接点を減らすとはいえ、同じ家屋に住んでいることもあり、食事・トイレ・入浴などなど、様々な部分については共用です。
そこでのリスクを減らすため、うまくコミュニケーションをとって工夫する必要があります。
また、子どももまだ幼児のため、突然家族と会話できないストレスは高いことが推し量られます。
ご存じの通り、発症日を0日目として、10日目が終わるまでの合計11日間は感染のリスクがあるとされています。
この11日間を、ただLINEや電話でやりとりすることで、上記のコミュニケーションの課題やストレスを乗り切れるのは非常に難しいことが推測されました。
隔離していても繋がっている仕組みづくり
11日間のコミュニケーションの課題を乗り越えるため、次のような対策を取りました。
『iPadProとGoogleNestHubMaxをそれぞれの居室に配置し、ビデオ通話サービスのGoogleDuoで常時接続する。子どもが寝る時にはLINEのビデオ通話に切り替え、寝室をつなぐ』
できるだけコミュニケーションが常時安定してつながるよう、ビデオ通話で2空間を接続することにしました。
以前実家との連絡用に購入したGoogleNestHubMaxと、新聞読んだりゲームしたりする用のiPadProをGoogleDuoをつかって接続するようにしました。
やってみてきづいたこと
いざ隔離生活 with 常時ビデオ通話を始めて見ると、非常に便利なことがわかります。
隔離生活以外の時でも、これは導入したいレベルで、生活のしやすさをかえてくれました。
一方で、課題と感じる点も何点かあり、こういった点が改善されると、よりつなぎやすいなと感じます。
箇条書きでそれぞれよかったこと・改善できるとうれしいことをまとめてみました。
よかったこと
- 常時接続していても、全くストレスに感じない。しばらくするとお互いにBGMのように流しながら、ふと気になった時に見る/話すような使い方ができるようになっていった。
- どちらの端末もカメラ画角が非常に広く、部屋全体をカメラに収めることができる
- 子どもの小さい声や、端末から4,5メートル離れた場所での話し声も拾ってくれる
- 映像がきれいで、子どもが描いた絵や、筆談の文字、体温計の数値を映しても問題なく読める
- 声かけが簡単なので、元気?とか、何してる?などを気兼ねなく話しかけられる
- ニュースなど同じテレビを見ながら雑談して、一緒にいる感じを得られる
- ビデオ通話相手が子どもの相手をできるので、子どもから離れて家事ができる
- 下膳、入浴など、接触タイミングがすぐにわかるので、マスクや換気などの準備がしやすく、隔離側の家族も行動しやすい
- 元気な子どもの様子がわかるし、話しもできるので、隔離側のさみしさがまぎれる。楽しい気持ちになる。
- 顔を見ながら話しができるので、体調や仕事など、大事な相談でのミスコミュニケーションを減らせる
- マイクにぎりぎりまで近づけるので、声が出なくなったときも小さな声で話ができる
- お互いがどういう生活をしているかが分かるので、大丈夫かな?などの心配事を減らせる
- iPadProの電池消費がかなり緩やか。1時間使って10%程しか消費しないので、給電のことを気にしないでよい。
改善できるとうれしいこと
- マイクがいろんな音を拾うため、気づいたら加湿器の音や子どもの見ているYouTubeの音が伝わってしまう。仕事など集中時には邪魔してしまっていたかもしれない。
- GoogleNestHubのカメラがやや上向きなので、背の低い子どもや、床で遊んでいる様子がが映りづらい
- ノイズリダクションのかかり方が安定しないときがあり、加湿器やエアコンなどの定常ノイズが、鳴ったり消えたりのON/OFFしてしまい、逆に目立つことがあった。
- 呼び出し音がでかい。呼び出すときに分かっていても毎回びっくりしてしまう。
- どんな音が伝わっているかが、全くイメージできない。加湿器やテレビの音が伝わっていたことは、隔離環境を交代して初めて知った。
- 自分の声がどのくらいで集音されるか、相手に聞こえるレベルで再生されるかが分からないので、できるだけ端末の近くで呼び掛けるようにしていたが、実際は離れていても聞こえていた。
- GoogleNestHubは有線接続なので、置き場所に制限があり不便だった。おもちゃで遊んでいるところに持って行って一緒に遊んだり、食卓の席において一緒にいる感じで食べたりしたかった。
- カメラ画質は結構いいものの、小さな字までは送れないので、描いた絵の細かいところや、ゲーム画面、印刷物の表示を伝えるには別途写真を撮って送る必要があった
- 映像・音だけなので、一緒に人形遊びしたりブロック遊びしたりできない。
- 今映されている映像と、180度反対側や、真横など、画角の外をみたくても見ることができない
- カメラとモニターが一体化しているため、相手のことを考えてカメラの視点優先で設置すると、自分たちがモニターを見づらくなってしまう
まとめ
よかったことの項目は、体験のレイヤーからデバイスのレイヤーまで多岐にわたりますが、総じてストレスはなく、必要な時に電話したりチャットしたりする体験とは大きく異なる生活を送ることができました。
改善できるとうれしいことの項目は、音やデバイス、伝送などのレイヤーで課題を感じることが多かったものの、いずれも解決されそうに感じます。
総じてみると、技術によって隔離生活の辛さ・大変さ・リスクを軽減できたのは間違いないと感じました。
11日間という期間での気付きでしたが、もっと長期間だったり、完全な隔離/別居での利用だったりすると、また別の発見もあるかもしれません。
これから感染拡大続きますが、ご家族の感染を防ぐためのツールとして導入検討しておくのがいいのではないかと思います。